都心の木の家 SZ邸

●設計事例の所在地: 
東京都文京区
●面積(坪): 
106.26㎡ (32坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

敷地面積約100㎡の都心の木造2.5階建てのスキップフロア住宅。
吹抜と階段を中心にして各部屋がらせん状に取巻く構成になっています。
空からの光が吹抜を降りて、すべての部屋に注がれるようになっています。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

荷物が多いため、諸室が面積内に納まるかどうか、が関心事でした。
さらに予算も厳しく高さの規制も厳しかったため、多くの課題がありました。
中央に吹抜+階段の縦シャフトを設けて光の通り道を作り、これを軸にした空間構成を提案しました。
高さ方向のゆとりが広がり感を生み、狭くても広く感じるという提案です。

限られた予算の中でどれだけ自然素材を使うことができるか、という点もテーマの一つでした。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

親戚であり、実際の設計実績を評価してくれた点だと思います。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

土壁は断念しましたが、地元(狭山地方)の杉を使用して、ローコストで木の家を作ることができました。
床は無垢の厚板を使い、天井なしとしています。
中央の吹抜+階段から注がれる光の効果が予想以上であり、家全体が光の柱に支えられている感じになりました。
その効果もあって狭小な面積ながらゆったりとした空気感を作ることができました。

依頼者の声: 

とにかく落ち着くそうです。
狭さを感じないゆったり感が好評のようです。
設計段階では険悪な状態に陥ったこともありましたが、
完成後には、「空間構成が重要であることがよくわかりました。」と、満足していただいています。

その他の画像: 

DKと階段

居間の天井を高く取り、和洋折衷式としている。

LDK

居間

階段は光と風の通り道

階段を登った先に和室がある。

階段の途中にある寝室。
階段を軸にしてらせん状に部屋が配置されている。

キッチンから踊場を見上げる。

和室床の間

和室。
道路向かいの家も近いので障子を開けることが殆どないのが現状です。
障子越しの光は暖かく膨らんだ感じになります。

設計者

ユーザー 建築・都市設計インタースタディオ 笹木篤 の写真
オフライン
Last seen: 2ヶ月 1週 前
登録日: 2012-07-24 10:26